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女たちは生きる
第7章 九 知花
美味し食事と楽しいお喋り
時間はあっと言う間にたった
知花は久しぶりのデートで
テンションが上がってしまい
自分を落ち着かせるのに
一苦労だった

「この後バーで少し飲みましょうか」
「そうですね 夜景も見たいし……」
レストランの奥にゆったりした空間があり入って行くと
カップルが二~三組いるだけの
大人なの隠れ家的な雰囲気が
否が応でも気分を上げていく

「何を召し上がられますか?」
バーテンダーの静かな声に
思わず聞き惚れている知花に
「キールはどう?飲みやすいから
白ワインをほんの少しカシスリキュールで割ったカクテルなんだよ」
「じゃぁそれお願いします」
「僕はロブロイ」
「かしこまりました」
お互い見つめ合いながら微かに触れ合う指先に求め合う熱を感じ
この先に起こるであろう絡み合う姿に
体の火照りが激しくなるのを
知花は感じていた

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