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女たちは生きる
第7章 九 知花
ふたりは暫くは微睡みまた愛し合う
体も意識も溶け合っていた
やはり純の性に対する奔放さが
知花の欲情の華を咲かせたのは間違いない

「純は私以外にこんなに激しい情事しているの?
嫉妬心じゃなくて純粋に知りたくて」
「実はいた…でも僕の性癖を理解為て貰えなくて続かないんだよ
だから知花には正直驚いたけど……
凄く嬉しかった」

「私は気持ち良いのが一番
相手もそうじゃないとしらけるもの
後…これ聞いても良いのかな」
純は知花の体を優しく触れながら
「僕はバイか?それは丸だね
アナルの良さは彼から教えてもらったし」
「今は?」
「今は知花だけ!
僕女性の柔らかさが大好きなんだ
女性を究極楽しませつつ
僕を抱いてくれる人がいたら
もう男性には抱かれないな
だから~知花は最高なんだ
僕の女神だよ」

知花は思わず笑ってしまった
こんな淫乱な女神がいたら
この世はどうなる?

「よかった!純とのセックスは絶対に癖になること間違いなしだから~」

世の中には純さんや私みたいな性癖を持っている人たちは当然いるんだろ
と言っても
私は純さんによってこの快楽の世界に
引き入れられたんだけどね


セックスは最高のコミュニケーション
ツールにもなるし

取り残された寂しさと虚しさを残してしてしまう嫌なものにもなってしまう

知花はそんな目に何回となく
あったことがあったが

なかなか言えない
もっと優しくとか
もっと丁寧にとか
回数重ねるごとに
雑になるとか……

本当は愛し合うふたりが
快楽を本気楽しめたら
最高!


一夜限りであっても
その時をふたりで
リラックスにできたら…

そんな訳いくかい!
ありゃ無理かい?
いや~そう決めつけなくても

知花は隣で熱い眼差しをくれる
この男の事は
何も知らない

男も
知花を知らない

ただすべて剥ぎ取ったその下の欲望
誰にでも晒すわけにはいかないけど……
今それを互いに深く
共有している安心感が
快楽へと繋がっている


この関係
いつまで続くなんて誰にも
判らない

でも
この瞬間
この世で
一番愛しく
愛したい人なのだ

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