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第9章 　雪乃

｢隣に座っても良い？｣
｢おいで……｣
照れて俯く俺
｢竜さん……可愛い｣
やめろ益々顔上げずらいわ！

｢トピックスの続き話して良い？｣
そんな可愛く聞いてくるなんて……
堪らないよ

｢でね　なかなか告白なんて出来ないわけ……傷がかなり大きくなることもあるしね　
勇気持って告白したら尚更でしょ？
断られるのは仕方ないけどね
ただ僕と言う人間は認めて貰いたいって思っているんだ
みんなと同じく生きているだから
なかなか難しいんだけどね

では！佐々木雪乃＆雪也は
告白します
比嘉竜さん私はあなたに恋しました！
これ最近のトピックス！｣

また沈黙……仕方ないけど
昨日離婚して今日告白だとか
申し訳ない～選りに選って私にねぇ
ごめんね悪気はないの

突如比嘉沈黙を破り
｢いや～驚いたよ
でも雪乃さんをもっと知りたくなった！　
実は前から雪乃さんの事気になっていてたんだけど　
流石に昨日の今日でこんな事を言っては拙いから……｣

雪乃はちょっとムッとして
｢竜さんと私が良ければ～
別に構わないでしょ？
そんなことよりも真面目に告白受け取ったの？｣
｢当たり前です！ただ急展開過ぎて
頭と心が右往左往してる
返事する前にちょっと聞きたい事もあるんだ　極めて初歩的な……｣
｢何なりと～｣
｢あの～俺は～｣

雪乃は耳元に甘い囁きを落とす

見つめあう瞳の中に互いの姿を
沈めていく

可愛い唇が微かに動いた

ああ……俺の完落ちだ

終