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憧れの先生に溺愛される日常
第1章 ご褒美
「そうだよね。」

皆、私が三ツ矢先生に近づく事を、嫌がっているんだ。

私は、クルッと背中を向けると、教室の中に入った。


羨ましい。

私も先生の側にいたい。

胸が痛い。

やっぱり私、先生の事が好きみたい。


その日の放課後だった。

偶然、廊下で三ツ矢先生と会った。

ドキドキする。

すれ違うだけで、こんなにも鼓動が早くなるなんて。


すれ違う瞬間、先生に手を握られた。

「せ、んせい?」

三ツ矢先生は、じっと私を見ている。

「勉強頑張っているけれど、将来なりたいものとかあるのか?」

「いえ、まだそういうのは、ないです。」

正直言って、何の為に勉強を頑張っているのかも、分からない。
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