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淫らな館~メイドはお坊ちゃまに溺愛される~
第2章 坊ちゃまの幼馴染
ええー、それは君、坊ちゃまを好きなのかい?

「琴子様。ご心配なさらず。私と坊ちゃまは、主従関係ですから何もありません。」

「まあ、よかった。」

すると坊ちゃまが、私を睨んでいた。

ひぃぃ!何故⁉

「行こう、琴子。」

「はい、宗太郎様!」

私は玄関を出る坊ちゃまに、頭を下げた。

「行ってらっしゃいませ。」

顔を上げると、背中を向けながら、こっちを見ている坊ちゃまがいる。

「……ああ、行ってくる。」

「はい。」

何故だろう。坊ちゃまの背中が寂しそうに見えた。


「どうしました?相沢さん。」

「あっ、いえ。坊ちゃま、寂しそうだったなって。」

「寂しそう?」

「私の見間違えですかね。」
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