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淫らな館~メイドはお坊ちゃまに溺愛される~
第2章 坊ちゃまの幼馴染
翌日から、坊ちゃまの様子がおかしい。

私を見る度に、熱を帯びた視線を投げかけてくる。

「おはようございます。坊ちゃま。」

「おはよう、結衣。」

その静かな微笑み。

ザ・王子様!


「結衣。」

坊ちゃまは、私に手招きする。

「はい?」

「今日は早く帰って来るから、待ってて。」

胸がドキンっとした。

私の為に、早く帰って来てくれる?

まさか恋人じゃあないのに。

もしかして……坊ちゃまの気持ちは本物?

坊ちゃまは、私の頭をポンと叩く。

「行ってきます。」

その優しいボイス。私だけに向けられたイケテルボイス。

「行ってらっしゃいませ。」

坊ちゃまが離れた後も、ボーっとしてしまう。
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