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孫娘みーちゃんとの日々
第17章 みーちゃんの日々は平凡?
そこに、どどーと家が本当に揺れて玄関戸がビシャーと大きな音をたてた。皆が何にごとやっぱり地震かと浮足立った。
どん、どんと廊下を走って熊、灰色熊のグリズリィが汗だくで現れた。
「みーちゃん、生きてるかい、みー、みー、みー」
「グリズリーかい、生きてるよ。セミじゃないからみーみ―言わない」
グリズリーは大きな体を曲げてみーちゃんの抱きつかんかなとする。
「オーっ、汗だくだーね。凄い汗ね」と手で制するみーちゃん。
じっとグリズリーを見て、
「足は大丈夫そうね。ちゃんと二本足で立ってるね」
「おー、忘れていた足のこと。みーちゃんが誰かにやられているのが電話で聞こえてた」
おいおいと泣き出したので、
「泣き虫グリズリーになっているわね」と美鈴。
「でも、危ないところじゃったんだみーちゃんは、もうす・・・」とじじははっとして口をつぐんだ。
「え、危ないところって。・・・、まさかやられて・・しまった?」と不安そうなグリズリー。
「グリズリー、みーちゃんは操を守って大丈夫なのよ。良かったね、大事にしないとね」と美鈴。
「それより、あんたの足直ってよかったよ。証明、証明」とみーちゃん。
「みーちゃんを襲ったのは誰ですかねー」
「・・・、わたしの彼よ。あ奴をね、許さないから絶対お仕置きに今から行くわ」と美鈴が立ち上がった。
「どうして、美鈴さんの彼がみーちゃんを襲ったのかなー」と顎をこするグリズリー。
「わたしが分かるわけないわ。突然こっちに来たからね、逃げるのに必死だったもんね」とみーちゃん。
ノーパンが刺激して引き金になったのはないしょ、ないしょ。
「兎に角、とうぶんの間。用心棒でここにいますから。絶対に何処にもいきませんよ」ときっぱり言って腕組みした。
「え、いやいや、グリズリー来てくれたありがとう、でも大丈夫だからね。用心棒は必要ない、必要ない」と苦笑いするみーちゃん。
ところが、グリズリーは用心棒を買って出てそのまま居座ってしまった。