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ムッツリ最高
第10章 彼にしか届かない
私は一層硬く太腿を締め、強く彼に後ろから押される肩の痛みに耐えながら、人が来るのではないかという羞恥と、上村くんのどうにもならない勝手な動きが早く終わってほしいという願いで身を固くする。
そして、上村くんが勝手にどんどん高まって、小さく言う。
いくっ!
私の太ももの間に、温かい性液が二度ほど放たれ、それで落ち着いたのか、彼はそそくさと自分の居住まいを正し始める。
いっちゃったよ。へへっ。
ごめん、たまらなくてさー。
私もノロノロと自分で自分の下着を整えて、そこを逃げ出すように、彼に一瞥すると、早足でその駐車場の影を出た。
彼は追いかけてもこない。
そういう人だ。
いつも、射精もひどくはやくて、でも、回数はたくさんできるタイプ。
何回もしてくれるから、それで良いと思っていたけれど、隆さんを知ってしまった今は、上村くんのSEXがどれほど拙く、どれほどわがままで、そして、私の欲しい場所に届かないことを強く認識してしまった。
私は家に着くと、急いでシャワーを浴び、特に念入りに、上村くんが果てた場所を洗う。
強く抑えられた肩が痛い。
そして、全身を洗い終えると、私は深呼吸して、足を開き、丁寧にボディソープを淫部に塗りつけると、今日も陰毛をゆっくりと剃り上げる。
隆さんと、繋がる儀式・・・。
その儀式が私を清めてくれるようで、涙が出てきた。
私は、自分の中の欲望に負けて、あんな人と体を重ねていた。
乱暴に、私の意志を無視して、あんな事をされたことへの怒りよりも、上村君に、私はそういう事をしてもいい女だと思わせたのは私なのだという、後悔、情けなさが、私を苛む。
これまでしてきた自分の行動が情けなく、悲しくて仕方ない。
胸の痛みと、肩の痛みに、私は嗚咽を堪えながら、ただ泣いている。
そして、強く願う。
隆さん、あなたに抱かれたい・・・あなたしか、届かないあの場所を、あのしなやかな愛しいもので埋めてくれて、この空虚な気持ちが、治るといいのに・・・,