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ムッツリ最高
第11章 私を清めてくれるもの
シャワーから出てみると、洗面台の鏡に映った私の体には、肩のところに赤くアザができていた。
明日には青くなってしまうかもしれない。
どうしよう・・・明日、彼と会うのに・・・今度こそ、呆れられてしまうのではないかしら・・・。
ゆっくりとバスローブをはおって、ベッドに座り込んだ時、枕元に置いた携帯に通知が光る。
彼かもしれない・・・。
恐る恐る開くと、それは上村くんからのLINEだった。
今度はゆっくりしようぜー。また連絡するー。
上村くんは、私の心になんて、関心もない・・・。
自分のせいだとわかっていても、情けなく、悲しくなり、私は上村くんのトークルームを削除した。
生まれ変わりたい・・・。まっさらな私になって、もう一度、隆さんに出会うところから始めたい・・・。
その時、LINEの通知がはいった。
それは、彼からだった。
今日は、どんな日でしたか?
たった、一言の、そんなメッセージでも、私は彼の思いやりと優しさを感じられた。