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ご清楚ですが何か
第1章 新しい苗字、新しい家族
「三原サーン、一番にお電話です。」

「三原サーン、あの原稿どうなってる?」

新しい苗字
新しいポジション

古巣の会社に再入社とはいえ、
幸子はフレッシュな気分で仕事をしていた
好きな人の苗字になり、その名で呼ばれる幸せを噛み締める

もっと呼んで~

「吉村ー、あの原稿まだ?」

あ、旧姓で呼ぶ人もいた

「まっつん今送ったー。」

メールを松下宛に送る
松下も今では課長だ
すっかり上司なのだが元同期ということもありため口で話す

幸子も一応、コーディネーターというポジションだ
いまいち何をするか分かっていないが、古巣ということもありてきぱき動く

「まっつん、もう吉村って呼ばないで。」

課長の席まで行って文句を垂れる

「いやいや、隣の部署に三原さん居るからややこしいだろ。」

松下が昔と変わらないでいてくれることに感謝だ
上司だからといって偉そうでもない
かつて寝たからといって馴れ馴れしくもない
彼の後腐れないのが良いところ

「そんなに見たい?」

聞かれてもないが
松下に結婚指輪を見せつける
裏には三原のイニシャル入りだ

「人事考課に響くぞ。仕事しろー。」

松下も笑っている


しぶしぶ自席につくと
隣に座っている新人君が話し掛けてくる

「三原さんって、課長と仲いいっすね。」

「同期なの。」

「へぇー。じゃあ僕の企画も通して貰えるように言ってくださいよぉ。」

「いいよ。いくらくれる?」

新人君が白けている

「ほらっ仕事しなさい。」

鶴見が横から話し掛けてくる
彼女も今ではチーフだ

「昔付きあってたんですよねぇ。幸子さんと松下さん。」

鶴見が耳元で囁く
幸子も笑ってしまう

「まだそんな神話信じてるの?」

「昔は二人噂だったのよぉ。すごかったんだから。」

注意したわりに鶴見が一番おしゃべりだ
ふとメールボックスを見ると松下から来ている

「昼、駅前の定食屋な。」

幸子が松下にグーサインをする
鶴見は見逃さなかった

「ほらやっぱり怪しい。」

「仕事なさい。」

幸子が諌める



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