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ご清楚ですが何か
第22章 再会のコスモス畑
「ヨリ戻っちゃったか。」

「若いっていいね。」

槻は彼氏と帰ると言うので
結局帰りは慎吾と二人になる

ぽつぽつとしか喋らず車内に沈黙が漂っていた
まだ帰るまでに二時間はある

「幸子ちゃんは、、、子供を望んでるの?」

「望んでないよ。」

即答する
慎吾に素直に自分の気持ちが言えて幸子自信も驚いていた

徐々に走るスピードも上がっていた

「いや、見たからさ。」

「検査薬のこと?」

「うん。勝手に覗いて悪いとは思ったんだけど、、望まないのなら兄ちゃんにはっきり言ったほうがいいんじゃ、」

「言えないから、言えないから悩んでるんじゃん!」

つい大きな声が出てしまった次の瞬間
突然目の前が真っ暗になる




木にぶつかったと分かったのは少し間が空いてからだった
ふと我に返り慎吾を見る

「シンちゃん、シンちゃん!!」

慎吾の体をゆさぶると
うつむいていた慎吾がむくっとこっちを向く

「さ、幸子ちゃん?」

「シンちゃんごめんあたし、大きな声出したりして。」

「そんなことより車!」

様子を見に慎吾が外に出る

「相当へこんでる。レッカーサービス呼ぶから。」

手際よく連絡先を探すが電波が届かない

「駄目だここ相当山の中だもんな。弱ったね。誰か通るかもだから少し待とう。」

「ごめんなさい。。」

「いや、俺が動揺させちゃったから。」



ぐーきゅるる
しばらく二人とも黙っていたが慎吾のお腹が鳴る

「お腹すいたね。あたし、この辺何か店ないか見てくる。」

「いや、俺行くよ。辺りも暗いし、危ないから。」



5分ほどで慎吾が戻ってくる
浮かない顔だ
きっと何もなかったのだろう

「さすがにないよねー。」

幸子が諦めた声を出す

「あるにはあったんだけど、、。」

「ほんと?行こうよあたしお腹ペコペコ!」

「店というか、、ホテルだった。」

慎吾が少し笑っている

幸子も笑う

今日初めて二人で笑った気がした
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