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ご清楚ですが何か
第23章 人妻はつらいよ
「あんたも大人になったねえ。」

年の瀬
真由と居酒屋で飲んでいた
こじんまりとした
女将さん1人でで営んでいるカウンターだけの昔ながらの店だった

最近の出来事を全て話して真由の感想がそれだった

「だってさ、昔は惚れやすかったじゃん。隙が多かったよ。だけどもう身を滅ぼさない選択が出来てるじゃん。立派よ」

「惚れてはいるけどね。」

「まあ、一緒に暮らそう、は惚れてまうよ。」

「誰と暮らして良いか分からなくなった。」

「いまのままでいいのよ。で、一緒に暮らそうって言ってくれる男を一緒に暮らさないまま
人妻という安全な立場でキープする。幸せじゃん。」

「凄いこと言うね。」

「まさに今の幸子よ。上手く不倫できてる」

「今褒められた?」

真由は日本酒を熱燗で飲んでいた
相変わらずお酒は強い

「真由はお店は順調?」

「最近雇った男の子が居るんだけど。プライベートでも雇ったというか。飼ってるというか。」

真由の顔が赤らんでいる

「転がり込んで来ちゃったのよねぇ。あたしも彼氏と別れてから部屋もて余してたし。何せマメなのよ。家事もしてくれるし料理は美味しいし。」

「マメ柴くんか。べた褒めじゃん。いくつ?」

「25。」

「あ~年下か。元気だね。」 

「こっちが身が持たない。営みまくってる。」

真由の肌はぽてぽてに火照っていて艶々して綺麗だ

「若返ってるね。あたしのガサガサの叶わぬ恋とは大違い。」

「旦那とも恋すればいい。で、肌とコンディションを万全に整えて不倫に臨めばいい。せっかく愛してくれる人たちが居るんだから。手に入らないからって腐らずにさ。大切にしないと。」

「人たち、、か。ふふふ。」

「贅沢よ。あたしは一匹で手一杯よ。」

「まーゆーー。」

幸子も程好く酔ってきた

「さーちーこー。」

二人で肩を寄せて頭を寄せてごりごりする

「あたしたち幸せだね。」

「男のいない人生なんてあり得ない。女将さん、もう一杯。」

「どうしようもない男好きに乾杯ね。」

それから真由は飲み続け惚気も止まらず
最後らへんは何を言っているかわからなかったが
幸子も酔いすぎてほぼ聞いておらず
二人でベロンベロンになって店を出る


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