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ご清楚ですが何か
第26章 入れ替わるンです
慎吾の家で片付けを手伝う
だいぶ病んでいたらしく部屋が散らかっていた

「悪いね、槻ちゃん。あ、幸子ちゃん。」

「もういいよどっちでも。」

幸子自身も入れ替わり生活に疲れてきていた
そりゃ私がまっつんと不倫して罰を受けるのは仕方がない
でも娘を巻き込むなんて

「シンちゃん、あの、、。」

「分かってる。」

今日はあの時のように同じことをしたら元に戻るか
試してみようという事になった

いざベッドに座ってキスをしようとする
しかし
慎吾は避ける

「シンちゃん、、、。」

「ごめん、、。」

「二人のためなの。お願い。」

慎吾を押し倒して覆い被さる
しかし慎吾のアソコはびくともしなかった

「俺、やっぱり、、出来ない。」

涙が出てくる
一生このままなのかな



気まずくて家を後にする
このあたしが拒否られるなんて
体は娘だけど心はあたしなのに

憔悴しきったまま松下の家の前まで来ていた

「おう、お前か。」

また涙が溢れてくる

「お前じゃないもん。体は違う。」

「入れよ。」

ミエの仏壇に手を合わせる
お願い、戻して!これからはまっつんに尽くすから

「はい、どーぞ。」

コーヒーを入れてくれる

「ありがと。」

体が一瞬で温まった
そういえばあの時もお風呂のあとで暖まってたな

「まっつんはどうして態度が変わらないの?見かけはあたしじゃないのに。」

「だってお前じゃん。すぐベソかくとかな。」

どんなに説明しても避ける人も居るのに 
この人だけは変わらなかった

「お前はお前だよ。」

「そうよ。あたしはあたし。誰のものでもないんだから。」

松下が吸っている煙草を拝借する

「あーもうこんな生活嫌だわ。」

「俺だったら風俗行きまくるな。だって今より20個も若いんだ。」
 
「さすがね。」

久々に笑った

「幸子。」

どうして名前を呼んでくれるんだろう

「愛してる。」

抱き締められる

あたしじゃないのに
この人には心が見えているのかもしれない
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