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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第15章 変化
実際に目の前にしてみると、より鮮明に不条理な快感が湧き上がってくる。

啓介は無言で階段を昇り、恵は顔を伏せながら食器を洗っていた。

二人が互いを初めて意識し合った朝の事であった。

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