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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第15章 変化
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そして、午前十時になった。

洗濯物を干す作業の中、抜けるような青空と初夏の爽やかな風が恵の心を軽くしてくれた。



朝食の時は曇りがちの表情だった恵の口元から、白い歯がこぼれている。

その姿をリビングから見ていた啓介は、昨夜の自分の罪の事は忘れて十時のコーヒータイムを楽しむ事にした。
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