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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第8章 輝き
受話器を置き、改めてブレスレットを眺めてみた。
義父は「安物」と言っていたがとんでもない。

よく女性雑誌等で見る高価な品であった。
少なく見積もっても五十万円以上はする。

恵は動揺を隠しきれずに胸をドキドキさせていた。
結婚してからも、それ以前も、こんなに高価な物を買った事が無い。
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