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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第8章 輝き
ずっと家計を切り詰めた生活は恵を女らしい物から遠ざけていた。
ましてプレゼントなら尚更である。

直ぐに返そうと立ち上がりかけたが、金色の輝きが恵から力を奪ってしまっていた。
ヘナヘナと腰を下ろすと慎重にそれを腕にはめてみた。

又、ため息が出た。

恵の瞳はブレスレットの輝きに合わせるかのように潤んで光っていた。
白くしなやかな腕に金色が美しく映える。
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