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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第10章 残像2
「う・・ふ、ぅ・・・は・・ぁ・・・」

恵は雑誌を握り締めたまま、とうとうそのセリフを口にしてしまった。

「ああ・・・ほ、欲し・・い・・・」

その声が余りにも艶めかしく感情がこもっていたため、恵は雑誌を落としてしまった。
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