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レスさんとシンママちゃん【完結】
第10章 レスさんのカラダ
ブラはすぐに外れた
ブラを外すのに手間取らなくて、まるで手慣れたキザ男みたいでイヤだった
締め付けから解放されたアキさんは少しふぅと息を吐いた
ボクはその手を一度抜くと、助手席側のリクライニングを倒させた
すると運転席側との角度の差でボクの背中が痛くなった
運転席側のリクライニングも倒す
寝そべった状態のアキさんはまだはぁはぁと息をして整えきれてない様子だった
このままガバっと覆いかぶりたい欲望を抑えて、ボクはアキさんの方に身体を向けて、添い寝するように彼女の指を絡ませた
落ち着いてきたアキさんはボクが強引な行動をとらないと確信して、ボクの胸に顔をうずめた
「シート倒されたときはドキドキした……」
と言ってきた
「胸は? 触られてイヤじゃなかった?」
「だって前にも触ったじゃない?
イヤじゃないよ、恥ずかしいだけ……」
「恥ずかしくなんか無いじゃない?
だってここは真っ暗なんだから」
それは嘘だった
カーステレオの緑色の照明が
アキさんのあらわとなったお腹を照らしていた
本当は胸までめくりあげたかった
シャツを脱がせたら……
さすがに拒まれるだろうか……
ボクは
自分のシャツを脱いだ
先に脱いだほうがいいのかな、と思ったからだ
上半身だけ裸になる
アキさんはじぃっと見ていた
「ほっそ……」
と彼女は言った
お腹はぽっこりしてきたけど、そこは指摘されなかった
次に、
ボクはアキさんのTシャツに手をかけた
初めは身を固くしていたアキさんだが、
すぐに手をゆるめてくれた
申し訳程度に引っ掛かっているブラも腕から抜いてあげた
アキさんは両腕を交差させてかろうじて胸を守っていた
ボクは無理に引き剥がさず、そのまま倒れてまた添い寝をした
上半身だけ裸のボクたち
ボクが密着すると、アキさんも身を寄せてくれた……