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レスさんとシンママちゃん【完結】
第10章 レスさんのカラダ
ボクは身体を横にしてアキさんを抱き締める
アキさんもボクに抱き着き腕をまわしてくる
ふたりで肌を重ねて抱き合った
正直言って抱き締めたままくちづけをかわしたかったが、それは拒まれるような気がして諦めた
どこまでがスキンシップで、どこまでが浮気になるのかわからないけど
とっくにスキンシップのレベルは越えていた
じゃあ?
キスを交わしたら、それはもう浮気なのだろうか
それとも、セックスしなければまだ許されるのたわろうか?
ここまでは大丈夫、というラインが
どんどん移動していく
ボクは抱きしめたまま、彼女の肩を撫でてやったり、背中に指を這わせたり、あたまを撫でてやったりしていた
「……アキさん、寒くない?大丈夫?」
「……うん、大丈夫……いま不思議な気分なの
ドキドキしてるけど、とても落ち着くの…
ごめんねジロウ君、我慢させちゃって……
きっと我慢してるよね、私のために」
我慢していないと言えば、嘘になる
でも
今さらボクたちの関係で、焦っても仕方がない
「ボクのことは気にしないで
安心してくれたのなら、嬉しいよ」
「こんな状況になっても無理やり襲って来ないのは
ジロウ君、天使なの……?
それとも私に魅力がないの……?」
「じゃあ、ボクは天使だね……」
「ふふふ、自分のことを天使だなんて言うヤツ
しんじらんねぇーー!」
「天使じゃなくて、悪魔かもよ?
今からめちゃくちゃにしちゃうかもよ?」
「わたしの中にも天使と悪魔がいるみたい…
これ以上はダメよ、と言ってる自分と
何もかも忘れさせるぐらいめちゃくちゃにして、って言う自分が居るの……
わたし、こんなにえっちな女じゃなかったのに
きっとジロウ君のせいだわ……」
アキさんはボクの首筋にやさしく唇を押し当てた……