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第11章 シンママちゃんとカップルシート

時間も時間なんで荷物をカバンにまとめて帰る準備をします



「どうする？夜間金庫まで送ろうかぁ？
　どうせチャリンコなんでしょ？」



「はーーい、乗っけてくださーーい！」



駅前の銀行まで行ってから、どうせここまで戻ってきて鍵を書庫に戻すところまでがハルナちゃんの仕事です




とりあえずふたりでボクの車に乗り込み、国道を走ります




車内でハルナちゃんが映画の話しをしてきました



「去年の▲▲の２って観ましたぁ？　わたしまだ観てないんですよぉ？
　
　明日お友達と最新作の３を観に行く約束してて、２をレンタルしようと思ってたら全部借りられててぇ」




「ああ、あれね！ボクもテレビで１しか観てない

　みんな同じ事考えて借りてんだよ」



「そうでしょ？でも明日キャンセル出来ないしなぁ」



今ならネット見放題チャンネルとか沢山ありますが、当時はレンタルDVDか、有料会員のオン・デマンドくらいしかなかった頃です



「ああっと、そうだ！ネットカフェ行ったら観れるんじゃない？たぶん人気作ならあると思うよ？」




「そんなとこ行ったこと無いですもん、

　アレでしょ？ビデオ試写室とかのエロいやつでしょ？」



「いやいや、ネカフェなんて女子高生でも行ってるから！　ただの漫画喫茶じゃん！」



「ええー？　じゃあ連れて行って下さいよぉ！
　明日までに２を観ておかないと！」




「ええ？　今から？　家に子供ちゃん待ってるでしょ？？」



「うん、お母さんに電話してみる！」




と言うわけで、子供ちゃんをみてくれているお母さんの承諾を頂き、ネカフェへ行くことになりました