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レスさんとシンママちゃん【完結】
第12章 出張編 夜の女の子
運送会社のトラックが駐車場に入って来ました
ボクら男性陣は1列になり、段ボールを次々とトラックに運び込みます
運送会社さんも端末でスキャンして、バーコードはって大変だ
全員でやったので運び込みは30分くらいで終わりました
さて、什器の解体の続きをやろうと思っていたら、早めの昼休憩をとることになりました
お店のかたは事務室でお弁当、
応援部隊は歩いて近くの定食まで行きました
取り引き先さんが「ジロウ君も商品見てよ?」と言ってきました
営業のボクには権限が無いのでバイヤーをチラリと見ます
するとバイヤーは
「地域のことはお前のほうがよくわかってるんだから、必要だと思えば自分で仕入れてみろ!
そのかわり要らないと思ったら遠慮せずに断われ、そのほうがメーカーさんに迷惑かからん!」
と背中を押してくれました
「じゃあ、昼食終わったらあとで見せて下さい」
という話しになりました
定食屋から出て、みんなでゾロゾロ歩いて店まで戻ります
さきほどの取り引き先さんがサンプルを持ってきてくれましたので、事務室で見させて頂きました
オーナー夫妻は一度ご自宅に戻られたみたいで、中にはマナミさんだけが残っていました
ちょっと場所を借りてここで見ます
「これは前年よく売れた品の改良版です、
新たにここに滑り止めが入ってます、
あと反射板が後ろだけだったのが今回は前にも付けてます
定番は黒ですが売り場に並べた時のことを考えて挿し色を挟んでます
都心ならブルーが売れますし、郊外ならブラウンてすかね
サイズアソートはこれです
1ケース20点でまとめてます
黒は中を厚く増やせられますけど、挿し色はもともとこれだけしか生産させていませんのでフルサイズは無理です」
「わかりました、では…
Aランク店が2ケース、Bランク店が1ケースでもいいですか?全部で14ケース、Cランク店は在庫負担になるので今回は止めておきます」
「あ、そんなにいいんです?2.3ケースだと思ってたので……、じゃあせっかくなんでジロウちゃんこっちも見てよ?」
とカバンから別のシートを出してきました