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レスさんとシンママちゃん【完結】
第12章 出張編  夜の女の子

そこで突然、今まで黙っていたマナミさんが口を挟んできました 


「私はそれでいいと思うんだけど!
 
 酒とかギャンブルとか良いことないわよ!」



と強めに言ってきました



「マナミちゃんとこの前の旦那は酒とギャンブルにノマレとったからなぁ」


とオーナーもそれ以上言わなくなりました



マナミさんはボクのほうに身体の向きを変えて、


「アンタはしっかり仕事出来てるんだからそれでいいのよ、それがわかる人がちゃんと周りに集まってくるから!」



「は、はい!わかりました!
 マナミさんは何か今でもやり続けていることはありますか?」



ボクは昼間にオーナーの奥さんが教えてくれた引き出しをひとつ使いました


営業慣れしてるとこういうのが上手くなります



「もう子どもも独立して家を出たから自由なの、
 町内のスポーツセンターに通ってるわ
 パート以外でなにかしてるかと言えばそれになるわね、バレーとか興味ある?」



「体育でしかやった事ありません、そもそも球技が苦手で……」


そこでオーナーがすかさず

「ほら!そこで会話が終わってしまうだろーが!」


と声を大きくして、奥さんに叩かれていました


かなり酔われてますね


「自分がやらなくてもスポーツセンターって楽しめるのよ?野球なんかそうでしょ?
 いちど見に来たらいいわ、迫力あるわよぉ」



「部外者が見に行ってもいいんですか?
 それかお金かかります?」



「アハハハハ!町のスポーツセンターなんかお金とられないわよ!有名な実業団の試合とかだったらお金かかるわね、野球やサッカーもそうでしょ?
 バレーも同じよ?
 最前列なら一万円とかの試合もあるし、席とか場所次第ね
 明日練習があるから見に来たらいいのに」



スポーツになんの興味も無いボクにはなかなかハードルが高いお誘いでした……


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