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レスさんとシンママちゃん【完結】
第13章 出張編 夜のシンママさん
「こんなところで何してんの?
もしかしてあれからずっとここに座ってたの?」
「ううん、職場の人たちとラーメン食べてビジネスホテルに帰ったよ
ボクは涼みに川沿いを散歩してただけ」
「なんだぁ、待ち伏せされたのかと思っちゃった」
それならわざわざ声を掛けてくるなよ、とボクは思った
「お店、終わったの?」
「うん」
「おつかれ様」
「いえいえ」
ボクは缶コーヒーを飲み干して、立ち上がった
「そろそろ、戻るよ」
と言うと、女の子は
「ヒマだから歩いてたんでしょ??
ちょっと付き合ってよ?」
「え? でもボク酒飲めないから」
「そんなのコーヒー飲んでるの見たらわかるよ
下戸くん!」
そういうとふたりで、川沿いを歩いた
彼女は自転車を押している
するとさっきのおしゃれなリバーサイドカフェにまで戻ってきた
「ちょっとお茶に付き合ってよ?
それとも缶コーヒーだけでお腹いっぱい?」
「いや入ろう、さっき通ったとき気になってたんだ、この店」
ボクらはカウンターで注文して、外のテーブル席に着いた
「かんぱぁ〜い!」
「おつーー!」
ふたりでホットのモカで乾杯した
「オニイさんは仕事でこっちに来てるの?
何泊?」
「1週間の予定だけど、一応10日でホテルは取ってる」
「また次に店に来る??」
「いや、多分行かないと思う」
「………わたし、ヘタだった??
あんなの初めてでさぁ、気になってたのよ
酒呑んだオジサンたちは勃たない人多いんだけど、オニイさん若いしシラフだったからさぁ
わたしがダメだったのかなぁ、と思って!
それか、わたしタイプじゃなかった?」
「いや、とっても可愛いと思うよ?
あんなのしてもらうなんて申し訳なくって
ボクも接客する仕事だから、あんまりお客さん扱いされるのニガテで……、
それに気にしてるみたいだから告白すると
ぼくEDなんだよね、ほとんど勃たないの」
「え?まだ若いのに? まだ20代でしょ?
いま幾つ??」
「35」
「なんだ1個下か」
「え!?」
ボクは驚いた