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レスさんとシンママちゃん【完結】
第20章 エピローグ
アキさんは彼氏さんの愚痴をハルナちゃんに話しているそうですが、ボクの名前は出てこない、とハルナちゃんが教えてくれました
ハルナちゃんのほうもナイショにしたいのだから触れないでおこう、と気を遣っているそうです
そうこうしているうちに、ふたりで会話するときはボクの名前はタブーになっているそう
まぁ、本人たちがそれで良いのだったら別に構わない
裏で結託されるのも怖いですからね
まぁふたりはそんなタイプじゃないから心配はしていません
ハルナちゃんからは「私もジロウさんと温泉旅行に行きたい!」とお願いされていましたが、とうとうそれは叶わないようです
次の異動は来月からなのですが、転宅の手続きやら、仕事の引き継ぎなどであまり時間の余裕はないのです
転宅はともかく、仕事の引き継ぎは結構日にちがかかります
2日から3日かけて後任者と一緒のクルマで担当の全店をまわり、お店の特徴やスタッフの特徴、競合店対策やら細かく伝えていきます
それが終わると次はボクが出張して、次の着任エリアまで出向き同じように新しい担当店舗の情報を教えてもらいます
ボクの後任者のマネージャーはやっぱりおじさんの人で九州訛りが強い年配の人でした
えらく自信満々の人のようで、きっとアキさんとは合わないでしょうね
少し不安ではありますが、ベテランさんなので大丈夫でしょう
こうして、いまの担当エリアを離れる日まではあっという間でした
引き継ぎ期間の数日間はビジネスホテルで泊まり込みで過ごすので、アキさんとハルナちゃんとは全然会えなかった
ようやく時間が出来て、アキさんと最期のデート
最期の公休日に道の駅までのドライブ
そしていつもの夜の岬のパーキングエリアでの戯れ
最期の最期に駅前のホテルで一泊しました
ハルナちゃんと最期の密会は仕事終わりのハルナちゃんを拾って、いつものインターチェンジ近くのホテル
時間はあまりありませんが一方的に責め立てて可愛がってあげました
ふたりともホテルで横になっていたときはグスグス泣いてしまいました
でもホテルから出るときはスッキリしていたように思えます
ふたりにはとても感謝しています