この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
レスさんとシンママちゃん【完結】
第20章 エピローグ
この日、ボクは新しい転居先に向けて旅立っていました
荷物はすでにチャーターのトラックに午前中預けてあります
明日の午前中に新居へ届く予定
自家用車も同じように配車の手配が出来るのですが、そこは営業所長から許可がおりませんでした
高速道路に乗って数時間のひとりドライブです
当時はナビも無かったので地図を片手に進みます
まずは新しい新居に入室する前に現地の不動産屋さんに顔を出さないといけません
手続きを済ませ、鍵を受け取ります
明るい時間のうちに新居へ入っておきます
まだ荷物は無いのですが明日の朝は荷物の開梱作業で終日おわるでしょうから
新しいアパートは築10年以内ではありましたからまったくの新築物件ではありませんが、まぁまぁ綺麗なほうだと思います
繁華街にも歩いて行ける距離なので生活はしやすいでしょう
難点と言えば駐車場の金額が以前の倍くらいしてしまうことでしょうか
繁華街の近くなので仕方がありません
アパートの近くをぶらりと確認して歩きます
今日は荷物も無いのでこれ以上する事もありませんから
ボクは部屋の鍵を締めます
乗ってきたクルマはここに置いておきました
歩いて繁華街のほうへ歩きます
すぐに大きなアーケード商店街に出ました
商店街の中を歩いて行きます
昼間の商店街はとても活気があって、人通りも多い
自転車を押す人と何回もぶつかりそうになる
とある飲食店の前で足を止める
飲食店の前は自転車がたくさん並んでいる
飲食店は商店街の中の雑居ビルのテナントだ
2階から上の住民の自転車も混ざってあるのだろう
飲食店の横に階段とロッカーが並んでいる
ボクは飲食店には入らず、階段のほうに進む
すると階段の上から声がする
小学生くらいの男の子がこちらを見つめている
「ただいま、イツキ」
ボクは涙をこらえきれず男の子を抱き締めた
新しい着任先
明日からボクはこの土地で暮らしはじめるんだ
【おしまい】