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レスさんとシンママちゃん
第1章 お店のスタッフ
何週間かしたとき、


ここのお店のオジサン店長さんから電話があった


「ちょっと話があるから、帰りの時間でいいからウチの店に寄ってよ」


その日は別の店へ廻ってたんだけど、とりあえずその日のラストの時間ギリギリに間に合わせるようにした


またご飯の誘いかな?と思ってたら、ちょっとマジメな話しだった



なんでも副業のほうで少しトラブルがあったらしい


短期間だけど、集中して取り組まないと収拾がつかないので困ってる、と



正直いって、こちらの会社とは関係ないのでぼくは露骨にイヤな顔をする


それで、ちょっとのあいだ店を離れる時間が今以上に増えるから週イチの入店を週2〜週3で入れませんか?

という話しだった


お店のことはわかってるから別にぼくは問題ないんだけど、こういう自分に甘い人は調子に乗らせるとつけ上がってしまいがちだ



相手が提案してきた期間は却下する


半分の期間で突っぱねる


月曜日は会議があるからダメ!

土日祝日は売り上げ規模の大きな店に廻るからダメ!

平日のココとココだけ!



親ぐらいの年齢が相手とは言え、なんでもかんでも受け入れてしまうと、ぼくがなめられるし、本人のためにもよくない



店長はこちらの条件をしぶしぶ受け入れた



帰りにラーメンでも? と誘われたがそんな気分になれないのでお断りして店を出た



腹がたつので気分転換に国道沿いのコンビニに入る



するとそこには見慣れたクルマが……



アキさんだ



アキさんはここのコンビニに寄るだろうと張っていたらしい


すごいね



「おつ〜! アイツなんて言ってた?」



自分の上司をアイツ呼ばわりするアキさん



アキさんは何度かやりあってるらしい



ぼくのクルマの助手席に乗り込んできた


缶コーヒーも事前に用意してくれていて用意周到だ



アキさんもオジサン店長の副業を知っているので、言葉を丸めながらさっきの話しをする



「……アイツ、ほんとダメだわ〜ッッ!!」



アキさんはプリプリ怒ってた



いやいや、怒ってたのは私のほうです


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