この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ムッツリ最高〜隆の想い〜
第3章 焦がれ
手の中にじっとりと汗をかいていた。
胸が苦しくてたまらない。
僕は、ホテルに一時間以上も早く着き、ロビーのカフェテリアに入った。
喉がカラカラで、アイスコーヒーを頼む。
(まったく、48歳にもなって・・・)
僕は自分に呆れている。
まだ見もしない女に焦がれている・・・。
昨日は、彼女とやりとりした妄想の小説達を読み返して、大きく勃起した肉棒を自分でしこって、射精までしたのだ。
ウエイターが持ってきたアイスコーヒーを半分まで一気に飲んで、椅子にぼんやり座りながら、ホテルのロビーを行き交う人を眺める。
頭は彼女のことでいっぱいで、この人々の中に彼女がいるかもしれないという思いに駆られる。
どんな人だろう・・・。
いや、そもそも、きてくれないかもしれない。来てくれても、こんな地味なオヤジを見たら、そそくさと帰るかもしれない・・・。
(まいったな・・・こんな気持ち・・・これは・・・)
ロビーに目を泳がせながら、見もしない人に恋をしているのか、と、呆然とする。
もし、全然、好みのタイプじゃなければ??
自問自答してみた。
でも、それでも僕の心の焦がれた想いは去らなかった。
あんなに、言葉だけでも、ピッタリとそぐった相手は、なかなか出会えない。
彼女が、どんな見た目でも、構わない・・・。