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第13章 赤い紐

　その目を少し開いて、驚いた顔をしている彼女の手を椅子に縛る。
　
　彼女は、何も言わず、ただそこに座っている。


　次に、二の腕から胸元を縛った。


　胸を上下で押し潰すように結び、紐の下の肉も胸に寄せ、二の腕が両脇から乳房を支えるように寄せて結ぶ。


　それだけで、もとからたぷたぷとした彼女の乳房が上下左右から肉を乗せられて、ぱんぱんに前に突き出し、服の上からでもわかるほど乳首は立ち上がっていた。
　黒いキャミソールのまま縛られて、まるで大きな黒いゴムボールに、舐める突起をつけたように、卑猥に膨れ上がっている。


　最後にその艶かしい赤いペディキュアのついた足を眺めながら、両足首を大きく開脚させ、椅子の脚に縛った。


　そして、その紐の間からキャミソールを上にずり上げ、ブラを露出させる。


　スカートも捲りあげ、パンティが見えるようにした。


　彼女の下着が露わになり、僕は生唾を飲んでいた。


　むちむちの白い肌を、ぎりぎりで隠すような小さな布の黒い下着・・・。
　ブラもパンティも、レースで透けていて、その隙間からも白い肌が見えている・・・。


その白い肌に・・・こんないやらしい黒い下着をつけて・・・。


　僕は、彼女をこねくり回し、ぐちゃぐちゃにしたいような衝動に駆られ、ぐっと顎をつまみあげ、その瞳を見据えながら言った。




この、いやらしい身体が、男どもに嬲るように見られているんだ・・・。



　彼女の目は、不安に怯えて・・・でも、その目の奥には、欲望が見える・・・。
　


　僕は、彼女の事を苛みたいと言う気持ちと共に、彼女の奥にあるエロスに応えたくて仕方なくもなっていた。



ブラに手をかけ、その乳房を剥き出す。僕の手が微かに触れただけで彼女は乳房は反応し、小さく声をもらした。



あっ・・・。



　僕はそんな鈴音の不安そうな、でも欲情した顔と全身を見て、恍惚とした思いにすらなる。



ああ、鈴音を縛っている・・・。いやらしいこの女を縛って・・・お仕置きを・・・。