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ムッツリ最高〜隆の想い〜
第7章 絆


 一緒に最後のシャワーを浴びていた時、彼女は僕にギュッと抱きついて、その不安をぶつけてくれたのだ。


どこに、住んでるかも・・・連絡先も、知らない・・・家族も、いるかも??
あんなに、すごい、、、気持ちいいこと、初めて知ってしまったのに・・・私は、明日から、どうしたらいいか、わからなくて・・・怖くて・・・。




 僕は彼女を抱きしめたまま、意を決して彼女の問いに答えた。僕を繋ぐ軛のことも・・・彼女にはきちんと伝えなければ・・・。


 住んでるのは、中央区だよ。仕事はね、〇〇高校の国語の教師だ。



そして・・・妻が、いるよ・・・。




えっ!!!



 彼女がとても驚いた顔をして息を呑んだ。その表情が固まったように見えて、僕は怖くなり、彼女の両頬を掌で包み、目を覗き込んで、言った。




妻とは、全く、愛はないんだ・・・身体も、心も、全く繋がっていない。
ただ、社会的に、夫婦でいるということを彼女が求めているだけなんだ・・・。
そんな、囚われたような生活の中で、君に出会えた奇跡を、僕は信じたい。




 そして、僕は彼女に口付けた。



鈴音、、、お願いだ、、、僕と、、、これからも、一緒にいて、、、?



 僕はまるで縋るように言ってしまった。でも、彼女なしではもういられない気持ちだった。
 初めて、昨日、会ったばかりなのに。でも、僕にとっては、奇跡と呼べるほどの出会いだったのだ。もう、彼女なしでは・・・。


 彼女はそんな縋るような僕をじっと見つめて、そして、うなづいてくれた。


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