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第1章 星良

ジョギングを終えて帰宅した星良は、熱いシャワーで汗を流した。

風呂場の鏡に映し出されているのはすらりとしなやかに伸びた手足。
薄く浮かび上がる美しい腹筋。
日焼けした小麦色の健康的な肌がシャワーの湯を珠のように弾いている。

脇やすねのムダ毛をひと通りチェックし、
タオルで身体を拭くと下着を身に着けた。
薄い青のスポーティーな下着は自分でも色気がないと思うが、
誰に見せるわけでもないので気にしないでおく。


母親が用意した簡単な朝食を食べ終えて素早くメイクを済ませる。
星良は目鼻立ちがしっかりしていて眉もはっきりとしているので、
それほどメイクに時間はかからない。