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not erotic love stories
第25章 イヤな奴:雨宿り(第三話)薄くなった男
結果的に仕事は受注できた。
しかし、部長に報告する時の課長のセリフが男の胸をえぐった。

「とにかく取るには取ったんですが,赤字スレスレで・・・。私の指示で値段を上げたんで、メンテナンス契約をとれば何とかトントンにはなるでしょう」

男が綿密に計算し、作成した書類を片手に得意満面な顔でしゃべっている。

男は身体がすり減る想いがした。

なまじ仕事が出来るので忙しい時にでも、いくつも持たされ課長の虫のいい命令でも今のように何とかこなしてしまう。

礼儀正しく、気の弱い性格なので断れないのだ。

昔はもっとハッキリと物を言う性格だったと思う。
年をとるにつれ徐々に気弱になっている気がする。
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