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マッスルとマシュマロ
第10章 夫の秘密
そして、もちろん、こんな自分との子供を産み育て、家もきちんと切り盛りしている華を尊敬すらしている。
でも、それは、性の対象ではないのだ。
大学までは、女性と付き合おうともしてきたが、社会人になり、やはり自分が性的に興奮するのは、男に抱かれることなのだと、自認していた。
ただ、厳格な家庭で育ってきた正弘の価値観は、それを表に出せなかった。
逆に、薬学部だった大学時代は、それを乗り越えたくて、男性ホルモンや勃起補助薬を懸命に研究し、今の会社に行き着いている。
正弘が毎朝華の身体をいじるのは、畏敬と羨望からだった。
自分にこんなたわわな乳房が有れば、男は躊躇わずにこの乳首に触れてくれるのか・・・。
ローションなど使わずに、こんなに濡れる穴があれば、いつでも受け入れられるのか・・・。
そして、自分が女であれば、あの日、竜馬は、去らなかったのか・・・。
指を入れた時の、膣穴の蠢き・・・それと尻穴がどう違うと言うのか・・・。
何度か、自社の薬も使い、華の体に自分の立ち上がった陰茎を入れてみたが、違和感しかなかった。
果てたとしても、その快感は、自分がメスイキするのとは圧倒的に違った。
あの、鳥肌がたつような、全身痺れるような快感は、自分が貫かれなければ得られない・・・。
そんなことを思いながら着替え、食事の美味しそうな香りのする階下に降りつつ、華の自分を見る笑顔に、また心を温かくする。
本当に、華は、可愛い。