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マッスルとマシュマロ
第14章 電車
また、林田先生を、困らせてしまったわ・・・。
でも、宏樹に心配されることが、華の気持ちを柔らかにくすぐっているのも事実だった。
「今日は、また、やめておきますか?」
宏樹に聞かれ、華は迷う。
今日帰っても、家には、誰もいないのだ。
迷っている華に、宏樹は爽やかな笑顔で言った。
「ウォーキングということで、散歩、しましょうか。」
ちょうど駅は、大きな公園の最寄り駅だった。
宏樹が先に立ち上がる。
華もそれに導かれるように立ち上がり、二人で駅を出た。