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マッスルとマシュマロ
第17章 自宅
そして、今着ているトレーニングウェアを脱いで、新しい大きめのtシャツを着ようとして背中側が丸まってしまったのを、華が手伝っておろしてやった。
その時、華の腕が自分の脇腹に触れ、その柔らかさと、熱のある宏樹にとって冷たい肌が心地いい、
半ズボンも、途中から上げるのを億劫になったところで、華が甲斐甲斐しく腰まで上げてくれる。
体がふわふわしたまま、もう一度ソファに横になると、また。華が首まで毛布をかけてくれて、その冷たい手をおでこに当ててくれる。
「早く熱が下がるといいけど・・・」
その優しい声と、冷たい手が、自分から離れてほしくなくて、宏樹はその華の手を引っ張った。
華は不意に引っ張られ、宏樹の横に倒れ込む。
ちょうど宏樹の顔が胸元近くになり、身をひこうとした華の二の腕を、熱い宏樹の手が掴んで呟いた。
「行かないで・・・冷たくて、気持ちいいから・・・」