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マッスルとマシュマロ
第19章 熱の中で
ぐっすりと眠っていたのか、部屋には夕暮れの西日が差している。
身体はまた熱っぽいけれど、熱が上がる時のあのうなされるような感覚はなく、頭が少しすっきりしている。
そして、自分の腕の中にある、華の裸体をはっきりと意識していた。
ああ・・・夢の中で、子どものように縋ったのは、この身体と、この肌・・・。
柔らかく、なめらかな腕の中の肌に、宏樹はドギマギし始めていた。
自分の胸や腹部に当たる華の肌。特に下腹部にある臀部と、手のひらの下にある乳房が、宏樹をたまらなくさせる。
華も、また眠ってしまっていたようで、宏樹の気配で目を覚ましていた。
華の背中は、宏樹に抱きしめられてすっかり温まっている。
華は、まだ熱を持った宏樹の体を冷やしてやるために、温もっていない身体の前側を宏樹に当ててあげよう、と、寝返りを打った。
そして、その身体を宏樹に寄せる。
自ら、足を宏樹の太腿の間に入れ込んでやる。