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マッスルとマシュマロ
第20章 生い立ち
宏樹がもう一度目を覚ますと、部屋は暗くなっていて、華はもう居なかった。
ゆっくりと立ち上がってみると、随分とすっきりしてきていた。
手元のリモコンで電気をつけると、ソファ横のローボードにスポーツドリンクが置いてあり、華の手書きのメモが残されていた。
"起きたら、ちゃんと水分を取ってください。
スープの残りと、おじやを冷蔵庫に入れてあります。
それから、よければ、体調治ったか、連絡をください。"
そこには、メールアドレスが記してあった。
宏樹は、ぼんやりと、あれが夢ではなかったのだと思う。
あの柔らかい肌をまさぐり、あの蠢く膣穴に精を放った・・・。
宏樹はスポーツドリンクを飲みながら、また熱が上がるような気がする。
身体だけでなく、心も開いて、あの人を抱いたのだ・・・。
誰かに心を開いて、甘えて、全身を受け止めてもらえることの甘美さを思い出して、体が熱くなる。