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マッスルとマシュマロ
第2章 疼き
朝、5時。
アラームで目を覚ますと、隣のベッドに寝ている夫も起き出す。
夫はベッドサイドに置いていた遠近両用の眼鏡をかけ、タブレットを見始める。
華は、夫の眼鏡をかけた姿が好きだった。
細く通った鼻梁と、目尻の深い皺。豊かなグレイヘアが寝起きで少し乱れ気味なのも素敵だ。
そんな夫の姿を盗み見ながら、寝室の横についた夫婦専用の浴室に先に入り、湯を張る。
夫が入ってきて、服を脱ぎ、歯を磨き、用を足す。
華はその間に、夫のタオルと着替えを置いておく。
自分は階下に下りて、朝食の準備をする。
出汁やある程度のおかずは昨晩から用意している。
おひたしや、漬物を小皿によそい、時計を見ると5時15分になった。炊飯器を開け、米が炊き上がっているのを確認し、それを一旦混ぜておく。
そして、もう一度浴室に入る。
夫が湯船に浸かっているのをみて、華も服を脱ぐ。
若い時から、ぽっちゃりとしていたが、息子を産んでから一段と肉付きが増してきた。
髪を結び、その身体を恥じらうように浴室に入り、簡単にシャワーを浴びる。
夫はそれをじっとみている。
華がシャワーを浴び終わると、夫は湯船から上がり、華のそばに立つ。
そして、無言で華のたっぷりとした胸を持ち上げながら、冷たい声で言う。
「相変わらず、白くてむちむちだな。」
それは、揶揄のようでもあり、でもその手の優しさは賞賛のようでもあり、どちらかわからないまま、華は毎朝ドギマギするのだ。
そして乳首だけを人差し指の爪を立てながら弾く。
華の乳首は、息子が二つになるまで授乳をしていたためか、大きく、茶色だ。
でも、感度は良く、夫にそんなふうに弾かれるとすぐに立ち上がり、華自身も身体をくねらせてしまう。
華が感じて腰をくねらせるのを見計らったように夫が言う。
「座りなさい」