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マッスルとマシュマロ
第37章  夫婦
 正弘が家に帰ると、華も帰っていた。


 ジムの仲間と、トレッキングのツアーに行ってきたという話をしながら、正弘に甲斐甲斐しくお茶を出してくれる華を、眩しい思いで見る。


 さっきまでの、竜馬に見せられたどろどろとした男女の営みの黒い淵から、華の笑顔は正弘を引き戻してくれる。

 疲れた顔をした夫に、華は、その顔色を伺うように聞いた。


「凄く疲れた顔をしてらっしゃるわ?」


「そうだね。風呂に入ろうかな。」


「それがいいわ。少し寒くなってきたから、温まって?お風呂のお湯は張ってあるから。」


「そうするよ。」


 正弘は風呂場に着くと、服を脱いだ。

 服を脱ぎながら、自分の身体に、まだあの女の匂いがついているのを感じる。

 慌てるように風呂に入り、熱いシャワーを浴びながら、石鹸で丁寧に自分を洗っていく。

 そして、淫部を洗いながら、薬のせいなのか、竿がまた立ち上がるのを感じる。




こんな時に・・・うちの薬は、持続力も、効果も、高いんだな・・・。



 胸の中の感情はまだドロドロしてるのに、社長として、そして研究者として、その成果を考えている自分が自分でもおかしい。


 シャワーで泡を流し、たっぷりと湯の張られた湯船に身を沈める。



 その時、風呂の外に、脱いだ背広や服を整えながら、着替えを持ってきてくれた華が声をかける。


「お風呂からあがったら、食事にします?」



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