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第38章 引力

　そのあとに届いた龍馬からの返事で、正弘はまた、竜馬に身も心も揺り戻されていく。



<一人ぼっちだ。お前に会いたい。お前にしか、俺のこんな寂しさは埋められない。>




　正弘は慌てるようにメッセージを送り返してしまった。




<今から行きます。1時間もせずに着けると思います。>




<待ってる>


　正弘は抗えない引力に惹きつけられる彗星のように、竜馬にまた引き戻されていた。