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マッスルとマシュマロ
第39章 告白
ホテルの部屋に着き、チャイムを鳴らす。
すぐにドアが開き、バスローブ姿の竜馬が見えたと思った瞬間、正弘は腕を掴まれ、部屋に引き込まれて、強く抱きしめられていた。
正弘の後ろで、がちゃん、と、ホテルの重いドアが閉まる。
竜馬からは、大人の男特有の酢えたような匂いと昨日の酒の匂いが混じっている。
それでも、正弘はそんな竜馬の体の匂いを強く吸って、胸を熱くしてしまった。
「ありがとう・・・来てくれて・・・」
竜馬はそのまま正弘に口付けをした。
優しく、甘く、舌を絡める。
「んんっ・・・」
正弘は小さく悶えてしまっていた。
竜馬はもう一度正弘を抱きしめて、その頭を撫でながら、正弘の顔を見つめた。
「お前だけだ・・・俺の弱い部分を・・・そうやって寄り添って・・・それに、俺がどれほど・・・慰められているか・・・」
竜馬の瞳を覗き込むと、その瞳の奥は仄暗い闇を抱えているように、澱んで見えていた。
正弘はそんな竜馬の姿に胸の痛みを覚える。
この人を癒してあげたい・・・。
正弘は何も言わずに竜馬の手を引き、ベッドに誘った。
竜馬もされるままにベッド横たわった。