この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
マッスルとマシュマロ
第44章 嫉妬


 ずっと遠目からみていても、気になっていた子だった。



 思わず、もしも、なにか思い悩んでいるのなら、力になると声をかけた。



 しかし、その子は逃げるようにその場を立ち去り、次の日からは工場に来なくなった。





「その一月後、偶然、新宿で会って」



 美しく、女性の容姿を纏っていた。高級なゲイバーで、正弘の横に座り、無言で水割りを辿々しく、しかし、綺麗な所作で作ってくれた。



「これまでの会社での評判や仕事ぶりも聞いていたし、その店での気の使い方からも、仕事ができることはわかったから・・・秘書に雇ったんだよ。」



 名前も変えて、前歴を知るものは、正弘だけだった。



 しっかりと働いてくれるその姿に安堵していたけれど、その秘書は、正弘に思いを寄せ続けていたのだ。



 ある学会で地方に旅した際に、その秘書から、縋り付くように告白され、身体を求められ、正弘はその欲望に屈してしまった。



「いつから・・・?」



 竜馬がまた、正弘の胸をいじり回しながら聞いてくる。


 言われて、正弘は改めて、気付く。
 もう、その秘書、瑞原悠とそういう関係になって、10年以上が経とうとしていることに。


 自分は、大人面をして、自分のような既婚者ではない誰かを見つけろ、などと言いながら、それでもいいと、縋ってくる悠を受け入れ、その竿同士を絡め、自分の気持ちのいい部分に受け入れ、肉欲を満たしてきたのだ。



 青年のような綺麗な身体と真っ直ぐな心は、正弘の体の奥を欲情させ、その長い竿は、正弘の心地よい場所をくすぐるように、掬い取るように快感に導く。


 悠の身体を思い出していた正弘の耳を、竜馬が強く噛んだ。



「あっ・・・」


 痛みと、その奥にある快感で、正弘は身を捩る。




/427ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ