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マッスルとマシュマロ
第1章 熟れた女


 その時、電車がゆっくりと動き始め、その動きで、乗客が波のように揺れ、一段と宏樹はその女に密着する形になった。


 宏樹の首元に一層、女の顔が近づく。

「あん・・・」

 女が小さく息を吐き、宏樹は首元にその息を感じた。


 頭の中が白くなり、女の乳房の下まで下ろした左手を、とうとう手のひらを返し、その下乳を持ち上げるように触る。


 そして、股間を太ももに、ぎゅっ、ぎゅっ、と押し当ててみた。


 女は何も言わない。俯いて、目を閉じたままだ・・・。


 宏樹は、堪えられなくなり、左手を、ニットの裾から忍び込ませ、その素肌を触ってみる。



 太った女の腹肉は、スカートのベルトの上にぷよんと乗っていて、手のひらにそれが当たると、その女はそれを隠すように、腹を引っ込める。

 そうすると、胸が突き出され、一段と宏樹の胸にそれが当たった。


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