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マッスルとマシュマロ
第46章 束縛
正弘は、竜馬が起きたと知って、ベッドまで来て、そこに腰掛けながら、竜馬の髪を撫でつけつつ答える。
「大丈夫だよ。ただ、着替えとかを取りに、一旦家に帰るから、竜馬さん、待っていてくれる?
竜馬さんが出かけるのに必要なものも、僕が用意してこようか?」
竜馬は体をゆっくり起こしながら、返事をする。
「いや、俺は俺で、準備をするから・・・お前は、もう少し、そのパソコンの作業とか、あるだろ・・・先にちょっと買い物に行ってきてもいいか?」
竜馬の目の中に力が戻ったような気がして、正弘はホッとしながら、答える。
「もちろんだよ。じゃあ、僕は少し、作業をしてる。」
竜馬は、シャワーを手早く浴び、そそくさと出ていった。
そして、一時間ほど待ったところで、竜馬が再び部屋に戻ってきた。しかし、手にはさほど大きくないビニール袋を一つ抱えてただけだった。