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マッスルとマシュマロ
第6章 あの日の女
あの女だ・・・。
宏樹は、驚き、胸が高まる。
その女は、宏樹が先月、電車で痴漢した女だった。
一瞬、自分があの痴漢とわかって、ここまできたのかと怯んだが、女は宏樹を見ても気づいてないようだった。
このジムでは、新しい客は、他の客からの紹介でないと受け入れない。
今日は、ここに2年ほど通っている幸田久美という経営コンサルの女社長の紹介で、その女がきたのだ。
久美が宏樹達トレーナーを紹介する。
「こちらが、私が有酸素運動を指導してもらっている高山理人トレーナーと、筋肉トレーニングの指導をしてもらっている林田宏樹トレーナー。」
そして、その女を紹介した。
「こちらが、新しく入会したいっていう平井華さん。西洋ギャラリーの受付されているの。ご主人はデベロップメデスンの経営者よ。」
華は、おずおずとした感じて頭を下げた。
今日は見学だけ、ということで、薄紫のVネックのカットソーに、白のフレアスカートで、低めのヒールの黒いパンプスを履いていた。
Vネックの首元から胸にかけてはは、白く、少し動くだけでも、その柔らかな肉が揺れるのがわかる。
宏樹は華の身体を眺め回したい欲求を抑え、軽く会釈だけして、目を逸らした。
頭の中では、あのヌレヌレの股間を思い出しながら。