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マッスルとマシュマロ
第6章 あの日の女
理人は、いわゆる細マッチョというやつだった。有名体育大学の長距離の選手で、本気でオリンピックを狙おうとしていたが故障し、今はこのジムでも人気のトレーナーになっている。宏樹の二つ下だった。
なぜか、室内のジムでもキャップを斜めにかぶっていて、実年齢よりも若く見えるのが女性達にも人気の秘訣のようだ。
いつの日か、男同士の性のあり方も研究してみたくはあるが・・・女性の神秘的な身体を調べるのもまだまた先は長いからな・・・、
宏樹がそんなことを思っていると、更衣室から華が出てきた。
来た時よりも頬が上気しているようで、そのふっくらとした下唇を見ると、今にも吸い付きたくなってしまう。
宏樹はそんな自分に内心呆れつつ、華を受付の向かいの椅子に座らせる。
入会の用紙に必要事項を記入する華は前屈みになり、その谷間をみせていた。
宏樹は、これから、どうこの女を手中に収めていくか、久しぶりにワクワクしていた。