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マッスルとマシュマロ
第9章 はじめてのトレーニング
今日は華の初めてのトレーニングの日。
ギャラリーの仕事帰りにジムに来た華は、入り口の宏樹に挨拶をして更衣室に入っていく。
どうやってあの女の肌を味わうか・・・。
宏樹は華が更衣室に入っていく後ろ姿をじっと見つめた。
「では、今日からよろしくお願いします。」
宏樹が声をかけると、華も深々と頭を下げた。
「よろしくお願いします。」
そうすると、トップスから今にもはみ出しそうなパンパンな乳房が宏樹の前でたぷんと揺れ、宏樹は笑みをこぼしてしまう。
堪らないな・・・。
でも、華には気取られないように、それを営業スマイルに変え、今日のトレーニング表を見せながら話をする。
「目的はダイエットですよね。では、有酸素運動をまずは中心にやっていきましょうか。」
「はい・・・でも、筋力トレーニングが重要だと、初回に言われましたが・・・」
「まずは、落とせるところを落としてから、筋力をつけていきましょう。」
「はい、わかりました・・・」
実は、宏樹は、華には筋肉をつけさせたくなくて、あまり効果があるとは言えないメニューばかりにしている。
ゆったりとした有酸素運動は、心肺能力を高めこそすれ、さほどダイエットに効果はない。
このマシュマロのような身体を崩したくない・・・。
宏樹は、この女を抱くまでは、筋肉はつけさせたくない、と思っていた。