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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第30章 呪われた王宮(呪われた王宮)
ルナ王女は慈しみの心を持って王国を支配し、民衆を束ねていった。
罪を憎み、人を憎まず、罪人に対してさえも優しい微笑みを投げるのであった。

一度改心した盗賊の頭などは、自分を投げ打ってまでも国の警護に努め、ルナ王女が願う平和な国にする事を手伝うのだった。

民衆の襟元を良く見ると太い金の刺繍がしてある服を着ている者が多かった。
これは月に一度行われる「過ぎ越し祭りの日」に王宮へ招待された者だけに送られる服であった。
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