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恥辱の教授選挙
第1章 戦闘開始
 耀蘭(ようらん)総合大学薬学部創薬開発教室の蓬零時(よもぎれいじ)教授の教授室に、准教授の寝巻乱太(ねまきらんた)がノックをして入る。

「教授、お呼びでしょうか」
「あぁ、寝巻准教授。忙しい所、申し訳ない。ちょっと話があるから」
「なんでしょうか」
「僕は、後7ヶ月で定年退職だから、君も別の大学に異動することになるかもしれないけど、そろそろ心の準備もしてください」
「教授、冗談はよしてください。僕は、教授の後任教授になるのではありませんか」
「寝巻准教授。君のような学問的業績に乏しい研究者が、耀蘭総合大学教授になどなれるハズないだろう」
「教授、製薬会社とのコネ、研究費の捻出、学生の研究指導など、雑用をさんざん僕に押し付け、今になって、学問的業績に乏しいからなどと言わないでくださいよ」
「もちろん、君の雑用処理能力の高さは評価するよ。しかし、准教授たるもの、雑用能力と研究業績の両輪が揃ってこその准教授だよ」
「教授、まさか、まさかですよ、教授の娘婿で、南舞蘭(みなみまいらん)大学薬学部理論創薬教室の准教授である足軽颯太(あしがるそうた)を後任教授に推挙するつもりなのではないでしょうねぇ」
「後任教授は教授会の選挙で決まるのだけど、足軽颯太准教授が適任だという声も聞こえることは事実だよ」
「声も聞こえるですと、教授が言いふらしているのではありませんか」
「寝巻准教授。言葉に慎み給え」
「教授がそのつもりならばそれでもかまいません。僕は、断固、戦います」
「戦うだって?」
「教授になれてこその准教授であると、そう思っております」
「わかった。君の思い通りにするがいい」
「そうさせてもらいます」

寝巻乱太は早足で教授室から逃げる。
 
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