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溺愛契約
第4章 ライバル登場
そして伸樹君が、一歩前に出る。

「今日、俺の家に来て欲しいな。」

「いいよ。」

二人で手を繋いで、伸樹君の家に着いた。


よく見ると、玄関の前に一人の女性が立っていた。

「梓……」

「えっ?今野さん?」

今野さんも、私達に気づいた。

「伸樹。」

何か言いたげな、彼女。

「家に入れたら?」

「でも。」

「私、夕食でも作っているから。彼女の話、聞いてあげて。」

伸樹君は、神妙な顔立ちで、今野さんの側に行った。

「少しだけなら、話聞くよ。入って。」

「いいの?」

今野さんが、私をチラッと見る。

「どうぞ。私は夕食でも作ってるんで。」

私は急いで先に、家の中に入った。
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